米金融・債券市場(17日)
2025-01-20
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不安定な取引の中、利回りが上昇した。この日発表された一連の米経済指標がいずれも景気の底堅さを示す内容だった事を受け、FRBが利下げペースを緩め、年内利下げが1回となる公算が大きいとの見方が強まった。
米商務省が発表した12月の一戸建て住宅の着工件数(季節調整済)は年率換算で前月比3.3%増の105万戸と、2024年2月以来の高水準となったほか、FRBが発表した12月の製造業生産指数は前月比0.6%上昇し、市場予想の0.2%上昇を上回った。データ発表後、米金利先物市場が織り込む年内の利下げ幅は計39bpとなった。16日終盤の時点では約43bpだった。
市場は、次回の利下げが6月のFOMCになる確率は66%とみている。2年債利回りは、一時2週間ぶりの低水準となる4.221%を付けた。その後は上げに転じ、終盤は3.4bp上昇の4.272%。それでも、週間では12.4bp低下し、昨年11月下旬以来最大の下げとなった。10年債利回りは0.1bp上昇の4.613%。週間では16.1bp低下し、過去7週間で最大の低下幅となった。
来週20日の債券市場は、キング牧師生誕記念日のため休場となる。
米国債利回り(NY17日17:00): 2年債=4.2869%(前日比+0.0489%)、5年債=4.4331%(同0.0351%)、10年債=4.6291%(同+0.0231%〉、30年債=4.8608%(同+0.0150%)。