続伸、主要株価指数は軒並み1%を超え上昇した。インフレ鈍化の兆候を受け、FRBが近く積極的な利上げサイクルを終了する可能性があるという期待が強まった。ナスダック総合は四半期ベースで2020年4-6月期以来の大幅な伸びを記録した。S&P総合500は終値としては2月15日以来の高値を付けた。四半期ベースでは情報技術が21.5%上昇した事を手掛かりに、2四半期連続で値上がりした。今月の米地銀破綻や金融危機の可能性を巡る懸念から銀行株が売られた事で、金融は四半期ベースで6.1%、KBW地銀株指数は18.6%それぞれ下落した。米国商務省が31日発表した2月のPCE価格指数は伸びが鈍化した。前月比0.3%上昇、前年比5.0%上昇で1月(前月比0.6%上昇、前年比5.3%上昇)から減速した。前年比の伸びは2021年9月以降で最小だった。市場からは「株式市場は小幅ながらもインフレの鈍化を歓迎しているようだ。FRBの利上げが緩慢なペースではあるものの、効果を発揮している事を明示している」との声が聞かれた。CMEグループのフェドウオッチでは、米短期金利先物市場が織り込む5月のFOMCでの0.25%ポイント利上げ確率は50%程度に低下。据え置き予想もほぼ同水準となっている。第1四半期としてはナスダックが16.8%、S&Pが7%、ダウ工業株30種が0.4%それぞれ上昇した。ナスダックは月間でも6.7%上昇。半導体が好調で、フィラデルフィア半導体は四半期ベースで27.6%値上がり。アップルは1.6%高。アップルのモバイルブラウザとクラウドゲームサービスの市場支配に関する英規制当局の調査に対する不服申し立てが認められた事が材料視された。米取引所の合算出来高は119.8億株、直近20営業日の平均は127.4億株。
31日NY終値:ダウ工業株30種= 33274.15㌦ (+415.12/+1.26%)、 ナスダック総合= 12221.91(+208.44/+1.74%) 、S&P総合500= 4109.31 (同+58.48/+1.44%)