米国株式市場(27日)
2023-01-30
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続伸、不安定な展開となった今週の取引を終えた。FOMCを来週に控える中、経済指標や企業の業績見通しは需要軟化の可能性と経済の底堅さ双方を示している。
週足ではS&P総合500種とダウ工業株30種が過去4週間で3週値上がり。この日上昇が目立ったナスダック総合は4週連続での値上がりとなった。
市場ストラテジストからは「記録的に好調な月となる方向に進む中、堅調な1週間の終わりを飾るにふさわしい動きとなった。
インフレが速いペースで鈍化しているという認識が浸透し、経済を巡る懸念は和らいでいる」との声が聞かれた。米国商務省が27日発表した2022年12月の個人消費支出(PCE)は前月比0.2%減った。
PCE価格指数の前年同月比伸び率は5.0%と、21年9月以来1年3カ月ぶりの低水準となり、需要の後退とインフレ鈍化を示した。S&P500の主要11部門の内、一般消費財が上昇を主導する一方エネルギーは2%安となった。
米企業決算シーズンは本格化し、S&P500構成銘柄の内143社がこれまでに発表を終えた。リフィニティブによると、その内67.8%が市場予想を上回っているものの、過去4四半期の76%を下回っている。
来週はFOMCのほか、1月の米雇用統計が注目されている。又、アップルやアマゾン・ドット、コム、アルファベット、メテ・プラットフォームなどが決算を発表する。米取引所の合算出来高は118.8億株、直近20営業日の平均は111億株。