東商取:日本の石油会社が長期契約で輸入するサウジアラビア産原油の下落幅が拡大している
2023-01-18
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代表油種の2022年12月積みは前月に比べ10.1%安となり、6カ月連続で下落した。
2桁の下落率は新型コロナウイルスの感染が拡大した20年4月以来。世界景気の減速に伴う需給緩和を映す。
日本が長期契約で輸入する原油は直接取引(ダイレクトディール=DD)原油と呼ばれる。
代表油種の「アラビアンライト」の22年12月積み価格は前月比9.27㌦安い1バレル当り82.76㌦だった。
21年12月積み以来1年ぶりの低水準。アラビアンライトを含む4油種全てで値下がりした。
原油など燃料調達費の高騰と為替市場の円安が相まって、日本の貿易赤字は22年に過去最大に膨らむ見通しだが、足元の輸入価格の下落が続けば23年は赤字幅の圧縮に繋がる可能性がある。