中国が南太平洋の10か国に対し、安全保障や経済面での協力を大幅に拡大する計画を提案(25日)
2022-05-30
0
当該国の首脳からは、中国の影響力拡大を懸念する声も上がっている。
入手した文書は、「包括的発展の展望」と題された協定の草案と5か年計画。中国の王毅外相が26日に開始する太平洋諸国歴訪で各国と協議し、30日にフィジーで開催される外相会合での承認を目指すとみられる。
中国は10か国に対し、数百万㌦(数億円)規模の援助、自由貿易協定の展望、14億人を抱える中国市場への参入機会提供を提案。見返りとして、各国の警察の訓練、サイバー安全保障への関与、政治的関係の拡大、海洋地図の作成、天然資源の利用拡大を求めている。
ミクロネシア連邦は米国と自由連合盟約を締結しており、南太平洋諸国の中でも米国と特に緊密な関係にある。一方で他の国々は、中国の提案を有益と見なす可能性もある。
中国による今回の提案は、ソロモン諸島との安保協定の主要要素を他の9か国に事実上拡大するもので、米国、豪州、ニュージーランドの懸念を生む事は必至。