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発電所や工場などが排出する二酸化炭素(CO2)を分離・回収・貯留する「CCS」の設備が欧米中心に広がりつつある。
2021-09-20
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設置実績では、三菱重工業が世界で7割超のシェアを占め最大手。だが「法制の壁」で肝心の日本市場が育たず、欧米勢の追撃を許している。CCSはCO2を地下にとじ込める技術で、主に「分離・回収」「輸送」「圧入」の3工程に分けられる。設備への投資額は立地や回収量にもよるが数百億円規模となる。現状、CCS施設自体は製品や利益を生むわけではなく、導入企業には大きな負担になる。