こうした補償交渉は、テレビ業界では珍しいことではない。ただ、同社や広告主の期待を下回る視聴者しか集められていない現状は明らかとなっている。大会日程の折り返し地点に近い27日までで、NBCの全系列局を合わせた夜の時間帯の視聴者数は前回の2016年リオディジャネイロ五輪と比べ42％少なかった。NBCユニバーサルは東京五輪放映に関連して支出した出費を取り返し、利益を上げる手段として広告収入を当て込んでいたが、五輪が2週目に入っても視聴者数が振るわず、この収入が脅かされている。同社は今回の五輪の広告を過去最高の12.5億㌦余り販売したが、放映権取得などに約11億ト㌦費やした。