劉鶴・中国副首相とタイ・USTR(米通商代表部)代表、バイデン政権発足後初となる閣僚級の通商協議を行った(北京時間27日)
2021-05-31
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両国は共に「率直」な意見を交わしたと説明し、貿易を巡る隔たりを幾分でも解消しようと努めた。中国商務省は劉副首相とタイ代表が27日に電話会談を行い、「平等・相互尊重の態度で率直かつ現実的、建設的なやり取りを交わした」とする声明を発表した。一方、USTRは別の声明で、タイ代表が労働者を中心した貿易政策というバイデン政権の基本理念と自ら進めている米中貿易関係の見直しに関し議論すると共に、懸念事項も提起したと説明した。
今回の電話協議はバイデン政権発足以降に米中間で行われてきた数少ないトップレベル会談の1つ。両国は昨年、第1段階の貿易合意に達したものの、引続き相互に多額の追加関税が賦課されているほか、中国による米国産品の輸入ペースも鈍く、合意履行に向けた進展は遅れ気味となっている。