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東証取:東証、市場再編とあわせて行う株価指数改革の全体像を発表した(30日)
2021-05-03
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東証株価指数(TOPIX)については2022年10月以降に時価総額基準に満たない銘柄を除外し、質を高める設計とする。現行指数のように市場に上場する全銘柄を組入れるのではなく、一定の基準で「選別」する形に改革する。投資家の利便性を高め、企業変革も促す。
東証はTOPIXを「選別型」にする改革に踏み切る。21年6月末と翌決算期時点で流通株式時価総額が100億円未満だった企業を「ウエイト(組入れ比率)低減銘柄」に指定。22年10月から段階的にTOPIX組入れ比率を引下げ、25年1月末に完全に除外する。
東証の昨年3月末時点の推計によると東証1部の3割に当る約600銘柄が除外される可能性がある。新興市場対象の東証マザーズ指数も「選別型」に切り替える。23年4月に廃止する方針だったが存続希望が多かったため方針転換した。
市場再編前の構成銘柄について定期入れ替えを行い、新設される高成長企業向け市場「グロース」の時価総額上位250銘柄を組入れる。23年10月には名称を「東証グロース市場250指数」へ変更する予定。