大阪取:NY市場のパラジウム先物6月限、今月18日に一時1トロイオンス2,700ドル台半ばまで急騰
2021-04-05
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昨年2月27日に付けた2,789.8㌦の過去最高値以来1年1カ月ぶりの高値を付けた。日本時間30日の時間外取引では2,500㌦台前半まで下げたものの、なおコロナ後のレンジの上限付近。原因は世界で年200トン程度とされるパラジウム生産の約4割を占めるロシアの供給懸念。
ニッケルや銅の副産物としてパラジウムなどを生産する最大手の露ノリリスク・ニッケルは、2月中旬に2つの鉱山で起きた地下水の浸水トラブルにより操業を一部停止。
今月16日にフル生産への回復には5-4カ月かかるとして、パラジウムの今年の生産見通しを22トン減と、当初比2割程度引下げると公表していた。同じ貴金属でも金融資産としての側面も強く市場に厚みがある金と比べ、パラジウムは大半が産業用途のため、流動性が低く相場の動きはより荒くなりやすい。