スナク英財務相、予算演説を行い新型コロナウイルスの打撃を受けた経済を立て直すため、雇用支援策などを延長すると発表(3日)
2021-03-08
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同時に、2023年に法人税率を約半世紀ぶりに引上げる方針も示した。スナク氏は、欧州で新型コロナのワクチン接種が順調に進んでいる事から、国内経済は当初の想定よりも半年早い22年半ばまでにコロナ危機前の水準に戻るとの見通しを示した。ただ、今後もGDP比3%程度の経済への影響が予想されるため、650億ポンド(910億㌦)の追加景気対策が必要だと説明した。
景気を下支えするため、一時帰休労働者や自営業者への支援を9月末まで延長する。小売りや接客業、娯楽関連企業の固定資産税控除も6月末まで延長する。住宅購入者を対象した減税措置も継続する。法人税率は23年に現行の19%から25%に引上げる。スナク氏は、政府がコロナ対策として企業に1千億ポンド超の支援を行っている事を考えれば増税は妥当と指摘。
法人税率は引き上げ後も主要7カ国(G7)中で最も低いほか、最高税率が適用される企業は全体の1割程度にすぎないと述べ、理解を求めた。