取引所情報
東商取:NY原油先物価格は日本時間15日に約1年1カ月ぶりに1バレル60㌦台に乗せ、コロナ禍で急落する前の水準に戻った。
2021-02-22
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中東産油国の減産に加え、米国などの生産回復も鈍く需給の引締まり観測が強い。従来は物価の押し下げ役だった原油が今後の上昇ピッチ次第ではインフレ要因に転換する可能性がある。
米国では巨額の追加経済対策が早期に成立する見通しになり、景気押上げの期待から米株式相場も最高値圏で推移。金融市場のリスク志向も強まり、各国中銀の強力な金融緩和を受けた投資マネーが原油にも向かいやすい。米消費者物価指数(CPI)は昨夏以降、前年同月を1%超上回るペースで推移する。コロナ前の水準を回復した原油が更に上がれば、物価全体を押し上げる可能性がある。