農務省によれば、緊急支援は補助金の直接給付や政府による農産物の買上げなどで、総額120億㌦（約1兆3,300億円）規模になるという。中国による報復関税の影響で米国産大豆の価格が今年3月以降、約20％下落していることなどから農家の間では、貿易戦争がもたらす経営への打撃を懸念する声が高まっていた。トランプ政権としては多額の補助金によって農家の不満を緩和する狙いがあるものとみられる。一方、トランプ大統領は25日に予定されるEUの通商交渉についてEU側が譲歩しなければRUからの輸入自動車に関税を課すと述べるなど、強硬な姿勢を崩していない。