大阪堂島取:2017年産のコメ卸値が一段高
2018-02-13
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新米として出回り始めた17年秋と比べ、富山産や福井産のコシヒカリは1割上昇した。17年夏の日照不足で作柄が悪化し、品薄感は根強い。卸値の一段高は小売価格に波及し、消費が減るとの懸念も出ている。新潟産コシヒカリ(魚沼産など除く一般品)は、昨秋より3%高い60kg1万6250円程度。1年前(16年産)と比べ1割高い。熊本産ヒノヒカリや秋田産あきたこまちも値上がりした。
農水省によると、17年産米(主食用)は収穫量が16年産より3%減の730万トンに留まったもよう。次の収穫までの端境期の在庫も細りそうだ。農水省の想定は18年6月末時点で価格安定の目安とされる200万トンを下回る187万トン前後。過少在庫になるとの警戒感が根強く、卸の調達を増やす動きが価格上昇に繋がっている。