両者は英国のEUからの離脱後も緊密な関係を続けることを確認。東欧でのロシアの脅威に対抗して、防衛面で連携を深めると共に、テロ対策で情報機関の協力を進めることで合意した。マクロン氏の訪英は昨年5月の大統領就任後初めて。マクロン氏は会談後の共同記者会見で、安全保障分野だけでなく、難民対策などでも協力を続けると語った。メイ氏は、東欧でロシアが強める軍事的圧力に両国が協力して立ち向かうことを強調。
両国は、ロシアと国境を接するエストニアに駐留している英軍に、仏軍も積極的に協力することで合意した。会談には初めて両国の情報機関トップも参加。テロ対策でも連携を深める事を確認。又、英仏海峡を渡る難民対策についても協議。メイ氏は仏側に4450万ポンド（約69億円）を拠出する事を約束。英仏海峡トンネルを通って英国へ入国を試みる難民が集まる仏北部カレーに、トンネルに通じる道路を覆うフェンスや監視カメラなどを増設することで合意した。一方、マクロン氏はメイ首相が単一市場への残留を目指せば歓迎するとした一方、現行の離脱計画ではロンドンの金融センターが現在と同等のEUへのアクセスを享受できなくなると警告した。