金融・経済ニュース
黒田日銀総裁、大規模金融緩和の長期化による副作用について言及(7日)
2017-12-11
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「低金利環境が継続すると(銀行の)貸出し利ざやの縮小を通じて金融機関の収益に影響を及ぼすのは事実」都内で講演した黒田総裁は今後の政策運営にあたり、金融システムの安定に配慮する考えを示した。又、「収益の下押しが長期化すると金融の仲介機能が停滞する方向に向かうリスクがあることに注意が必要」と述べた。
地域金融機関に関しては「店舗や従業員に過剰感が生じており、金利競争が激化している」と分析した上で、サービスの効率化による収益改善の必要性を訴えた。一方で景気改善は続いており、今の金融緩和策が「経済を大きく改善させる効果があることははっきりしている」として、当面は継続する姿勢を強調した。