金融・経済ニュース
企業が抱える現金と預金が、2016年度末に211兆円と過去最高
2017-11-20
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アベニミックス前(11年度末)と比べ3割(48兆円)増えた。人件費はほぼ横ばいで、企業の空前の利益が働き手に回らない構図が鮮明となった。
財務省の法人企業統計調査(金融・保険除く)のデータを分析した。調査対象は国内企業で、海外子会社は含まれない。16年度の純利益は、5年前の2.6倍の50兆円で、バブル最盛期の1989年度(18兆円)を大きく超える。円安で輸出企業を中心に業績が伸び、4年連続で過去最高を記録した。株主への配当も、16年度は5年前と比べ7割増の20兆円にのぼった。
一方、人件費は5年前から1%増の202兆円に留まり、ピークだった98年度(204兆円)を下回っている。