イラク北部の輸出が減ったほか、他の産油国が協調減産合意を堅持した。ロイターの各種データや、石油会社関係者からの情報等に基づく調査で分かった。
イラクが日量12万バレル減と最大の落込みを示した。政府軍が油田都市キルクークを掌握するなどした月半ば頃に、同国北部の産出量と輸出が減少した。減産合意の順守率は92％と、前月の86％から上昇した。サウジアラビアの産出量が、OPEC目標を引続き下回ったほか、景気後退に直面するベネズエラの産出量が一段と減少した。OPECとロシアなどは、来年3月まで減産を行う方針。OPECは11月30日の総会で、協調減産期間を延長するとみられている。