全農が産地からの買い取りを増やすコメを、木徳神糧が優先的に小売りや外食店に販売する。将来の資本提携も視野に入れる。国内で流通するコメ約730万トンの内3割を握る全農は、集荷に占めるコメ産地からの直接買取りを2017年度の14％から７年後までに70％まで引上げる方針。コメの需給を正確に把握し、効率生産に繋げるのが狙い。年間買取り量は現在より100万トン以上増える見通し。木徳神糧は農家や農業法人から直接コメを買ったり、地域の農協から仕入れたりしてきた。一部は全農から買うコメもあったが、従来はライバルとして牽制する関係でもあった。両者はコメの集荷や販路開拓で提携すると27日正式発表。