米国の銀行部門は全体としてこのところの混乱を乗り切れる態勢が整っているように見えるとしながらも、今回の混乱が将来的に信用状況に重くのしかかる可能性があるとの見方を示した。その上で、シリコンバレー銀行とシグネチャー銀行の破綻による影響が波及する懸念はあるとしつつも、両行は保護の対象外となる預金への依存度が高いなど「例外」的な面があったとし、両行の破綻に繋がった要因は銀行部門に広範に見られるものではないと指摘した。この他、銀行資産の45％以上が１年以内に満期を迎えるなどすると指摘。価値の低い証券への長期に渡る大きなエクスポージャーがない事が示唆されるとした。