デフォルト（債務不履行）回避に向けた引上げの合意には至らず、バイデン氏は会談後、G7サミットに欠席する可能性に言及した。デフォルトの可能性がある6月1日まで残り3週間となり、市場では警戒感が高まっている。マッカーシー氏は会談後、記者団に「債務上限引上げの条件として歳出の削減をバイデン氏に求めたが、応じなかった」と述べた。ただ、協議は続けると強調、12日に再協議すると表明した。バイデン氏は会談後、会見で債務上限問題の解決が「最も重要な事」と述べた。「解決するまで、ここに留まるだろう」と説明し、19-21日に日本で開くG7サミットへの出席を取りやめる選択肢に触れた。米国では政府債務に限度額が定められている。米議会が6月までに上限の引上げか停止を決定しなければ、国債の元本償還や利払いに回す資金が調達できなくなる。米財務省は6月1日にも危機が来ると警告している。