金融・経済ニュース
米国株式市場(17日)
2023-03-20
0

金融株が売られ、主要3指数は共に下落して取引を終了。週間ではS&P総合500種が上昇を維持したものの、ナスダック総合とダウ工業株30種が下落した。
経営破綻した米中堅銀行シリコンバレー・バンクの親会社、金融持株会社SVPファイナンシャルGは17日、米連邦破産法11条の適用を申請したと発表。
市場からは、「利上げが資本やバランスシートに影響を及ぼしている。クレディスイスのような金融大手にも影響を及ぼし、投資家は動揺している」との声が多く聞かれた。
ここ2週間でS&P銀行株指数とKBW地方銀行株指数はそれぞれ4.6%、5.4%急落で、2020年3月以降で最大の2週間の下落。米中堅銀行ファースト・リパブリック・バンクは32.8%安。
16日には米大手銀11行による支援が発表されたものの、ファースト・リパブリックが当局への届け出で配当停止発表した事が影響した。
同業のパックウエスト・バンコープは19.0%安ウエスタン・アライアンス・バンコープは15.1%安となった。クレディ・スイスの米上場株も6.9%下げた。市場は来週開催されるFOMCに注目している。
CMEのフェドウォッチによると、短期金融市場はFRBが0.25%ポイントの利上げを決定する確率を60.5%、据え置く確率を39.5%と見込んでいる。S&P主要11セクターは全てマイナス圏で終了した。一方、米宅配大手フェデックスは8.0%高だった。同社は16日に2023会計年度の利益予想を上方修正した。米取引所の合算出来高は194.1億株、直近20営業日の平均は124.9億株。
17日NY終値:ダウ工業株30種= 31861.98㌦ (-384.57/-1.19%)、ナスダック総合= 11630.51(-86.76 /-0.74%)、S&P総合500= 3916.64 (同-43.64/-1.10%)。