金融・経済ニュース
米国株式市場(10日)
2023-03-13
0

続落、主要株価3指数は軒並み1%超安となった。
強弱入り混じる2月の米雇用統計を受け、FRBが月内の会合で0.5%ポイント利上げを実施するという観測が後退する一方、米シリコンバレー銀行破綻のニュースが米銀の健全性を巡る懸念を煽った。
米連邦預金保険公社(FDIC)は10日、カリフォルニア州規制当局が米金融持ち株会社SVBファイナンシャル・グループ傘下のシリコンバレー銀を閉鎖と発表。FDICに加盟する銀行が破綻するのは2年超ぶり。
KBW地方銀行株指数は2.4%安、S&P総合500種の金融は1.8%安。シリコンベレー銀のニュースを受け、注目されていた雇用統計の結果は幾分影を潜めた。
雇用統計では、非農業部門雇用者数が31.1万増と、伸びは市場予想を上回った。同時に失業率は上昇し、賃金の前月比伸び率が鈍化するなど、労働市場が軟化しつつある兆候も示唆した。
S&Pの主要11セクター全てが下落。不動産が3.3%安で下げを主導。一般消費財は0.5%安の小幅な下げに留まった。週足ではS&Pが4.6%安で、昨年9月以来最大の下げを記録。ただ。年初来では0.6%高と、辛うじて上げを維持した。ダウ工業株30種は今週4.4%、ナスダックは6%超値下がりしている。
S&Pの銀行株指数は0.5%安。JPモルガン・チェースが2.5%、ウェルズ・ファーゴが0.6%それぞれ上昇したことが下支えた。米取引所の合算出来高は151.7億株、直近20営業日の平均は111.3億株。

/10日NY終値:ダウ工業株30種= 31909.64㌦ (-345.22/-1.07%)、ナスダック総合= 11138.89 (-199.47 /-1.76%) 、S&P総合500= 3861.59 (同-56.73/-1.45%)。