赤字額が2兆5,800億ルーブル（341.9億㌦）に拡大。歳入が原油・天然ガス収入の低迷で減少した一方、歳出は急拡大した。1-2月の歳入は前年同期比24.8％減。この内、石油・ガス収入は46.4％減の9,470ルーブルだった。歳出は51.5％増の5兆7,400億ルーブル。昨年1-2月の財政収支は4,150億ルーブルの黒字だった。
ロシア中銀は2月10日に政策金利を7.50％に据え置くと決定した際、財政赤字が一段と拡大すれば利上げを余儀なくされると警告。次回の決定会合は17日開催。
石油収入の一部を積立てている政府系ファンド「ナショナル・ウェルス・ファンド（NWF）」の残高は、3月1日時点で1,472億㌦（GDP比7.4％）と、1カ月前の1,553億㌦から目減りした。