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英国のシンクタンク国際戦略研究所(IISS)、軍事情勢の報告書「ミリタリー・バランス」の最新版を公表(15日)
2023-02-20
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2022年世界の軍事費は、1兆9,786億㌦(約260兆円)となり、前年比2.6%増加した。ロシアのウクライナ侵攻や中国の覇権主義的な動きによって、世界の軍事費は再び膨張し始めている。
世界最大の軍事大国である米国は前年に比べ0.9%増の7,666億㌦で、世界の軍事費の39%を占めた。2位は中国(2,424億㌦)、3位はロシア(879億㌦)で中露の軍事費は米国の4割強の水準だった。
ロシアの軍事費は軍事装備の研究開発費なども合算すると、前年より4割ほど増え、世界での順位も5位から3位に上昇。ロシアが人と金を侵攻につぎ込んでいる状況が浮かぶ。
一方、ウクライナでの損失で、主力戦車の台数は前年比で4割減った。ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は21年の世界の軍事費が過去最高額だったと発表している。22年はこれを上回り、過去最高を更新したとみられる。