米国株式市場(10日)
2023-02-13
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ナスダック総合が続落。米債利回りが上昇、金利上昇を示唆した事が大型グロース株を圧迫した。
低調な利益見通しが嫌気され、配車大手リフトが急落した事も重しとなった。一方、ダウ工業株30種とS&P総合500種は反発。ロシアの減産計画を受け原油相場が上昇し、エネルギー株が買われた事が追風となった。
米指標10年債利回りは10日の取引で一時約1カ月ぶりの高水準を付けた。市場からは「米債利回りの上昇は高成長を遂げるハイテク企業に一段の悪影響を与えるだろう」との声が聞かれた。
週足ではナスダックが2.41%安と、年初来初の下げを記録。S&Pは1.11%安。ダウも0.17%安。今週はFRB当局者によるタカ派的な発言が相次いだほか、企業決算も材料視された。
リフィニティブによると、S&P500構成企業の半数以上が四半期決算発表を終え、この内69%の業績が予想を上回った。ラッセル1000グロース指数は0.33%下落した。
S&P500の主要11セクターの大半が上昇し、エネルギーは3.92%高。一般消費財は1.22%下落した。
米ミシガン大学が10日発表の2月の消費者信頼感指数(速報値)は66.4に上昇、2022年1月以来の高水準を付けた。しかし、1年先の期待インフレ率は上昇した。
米取引所の合算出来高は104.3億株、直近20営業日の平均は118.5億株。
10日NY終値:ダウ工業株30種= 33869.27 ㌦ (+169.39,+0.50%)、ナスダック総合= 11718.2 (-71.46 /-0.61%) 、S&P総合500= 4090.46 (同+896/+0.22%)。