大阪取:国際調査機関WGC公表
2022-11-28
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7-9月の金の総需要は1181.5トン、前年同期比28%増加。牽引したのは主に個人が投資目的で保有する地金やコインの需要。
世界的なインフレを背景に安全資産としての買いが目立ち前年同期比36%増の351.1トンと1年半ぶりの高水準だった。
中国やインドの堅調な需要に加え、伸びが目立ったのはトルコ。通貨リラ安と記録的なインフレで、前年同期の5倍を超える46.8トンに。宝飾向けは13%多い581.7トン。
インドでは経済活動の正常化に伴い金宝飾品需要も回復、17%増の146.2トンと3四半期ぶりの高水準だった。
中東は産油国がオイルマネーで潤い、宝飾品の購買意欲が増加。19%増の48.7トンと、四半期では新型コロナの感染が広がった2020年以降の最高水準。
中央銀行の買いは399.3トンと前年同期の4倍を超えた。1-9月時点で既に1967年以降の単年購入量を上回る。
中銀は長期保有が基本のため、価格の下支え要因になり易い。
一方、落込んだのがETF向け。2四半期連続の資金流出(227.3トン)となり、流出幅は2020年以降で最大だった。
FRBの金融引締めによる金利上昇やドル高の影響が大きい。