サマーズ元米財務長官、「中国を引きずり下ろす」事よりも自国の経済力の構築に米政策当局者は注力する必要があると警告
2022-11-28
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サマーズ氏はブルームバーグTVとのインタビューで、「自国の構築から中国を引きずり下ろす事に照準を変えれば、極めてリスクが大きく。非常に不幸な選択をする事になる」と発言。米国はイノベーションやインフラ、教育など自国の課題に集中すべきだと語った。
サマーズ氏は更に、米政府が台湾との関係強化に積極的になりすぎる事への警鐘を鳴らした。
サマーズ氏は、現在のFRBのアプローチは適切だとの見方を示した。4会合連続の0.75ポイント利上げ後、「現行のサイクルで大きな動きがあった事はかなり明白」と指摘。
現時点での鍵は引締めを時期尚早に終わらせない事だと語った。フェデラルファンド(FF)金利誘導目標のピーク水準について、市場の予想は5%前後となっている。
この予想水準についてサマーズ氏は、「私の感覚としては、それが高過ぎるより低過ぎる事になる余地の方が大きい」と述べた。
現在の誘導目標は3.75-4%。