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米国が輸出する穀物の大半が通るミシシッピ川で今春、輸送に使うバージ(はしけ船)の運賃が7年半ぶりの高水準となった
2022-05-16
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米農務省が5日発表したレポートによると、米国の穀物の主要な集積地であるミズーリ州セントルイスの港からニューオーリンズの港までのミシシッピ川を通るはしけ船の運賃は、1トン当り16.04㌦。前年同期比で65%高い。3月中旬には同34.75㌦と14年9月以来の高値まで上昇する場面もあった。穀物を巡っては小麦やコーンの国際価格が昨年末比で4割高い水準で推移している。ウクライナやロシアからの調達が難しくなり、米国産の重要性が高まっているだけに、物流の大動脈であるミシシッピ川のはしけ船の運賃まで高騰が続けば穀物輸入国の打撃になりかねない。エジプトやナイジェリアなど新興国も米国からの輸入が多いため影響が深刻になる可能性がある。