取引所情報
東商取:ロシア産原油の調達価格が高騰している
2022-02-21
0

日本が主に輸入する油種は、指標価格に上乗せする割増金が昨年末比で2倍に急騰。ロシアは世界の原油生産の1割を占める。主に欧州に輸出する「ウラル」という油種が主力だが、日本が昨年輸入したロシア産原油に限れば6割が「エスポ」。東シベリアで生産し、極東のコズミノ港から輸出する。軽質でガソリンや軽油を精製し易いのが特徴。エスポ原油のスポット取引では、中東産ドバイ原油の価格に割増金(プレミアム)が上乗せされている。
S&Pグローバル・プラッツによると、14日時点の割増金は1バレル当り6.4㌦と2021年末比で2倍に急騰。20年1月下旬以来の高水準を記録した。日本が昨年輸入した原油の内ロシア産は約520万klと全体の4%程度に留まる。対ロ制裁に伴いエスポ原油の供給が滞った場合でも、日本全体に大きな影響が及ぶ事態は考えにくい。