ドバイ原油は2001年9月10日に当時の東工取に試験上場。石油元売りなどが価格リスクヘッジするインフラとしての役割が期待され取引が始まった。原油相場が上昇した16年などは取引が増えたが、ガソリン消費が減る中で当業者の売買は伸び悩む。今年1-8月の売買高は前年同期を下回る。更なる市場活性化に向け東商取は21日から夜間の取引時間を延長すると共に、限月も現在の6限月制から15限月制に変更する。東商取が育成を進める電力先物と期間を揃え、セットで売買しやすくする。
JPX傘下の大阪取引所では21日に、米国市場の原油先物価格などに連動する「CME原油等指数先物」も新規上場する。裁定取引によるドバイ原油先物の売買増を期待する向きもある。