中国政府が今年5月、医療機器など数百種類の製品について、最大100%の現地調達率を義務付ける新たな指針をひそかに出していた事が、米国内の関係者の話で分かった
2021-08-09
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元米政府当局者によると、70頁に渡る指針は「輸入品の政府調達に関する監査指針」と題し、中国財政省と工業情報化省が5月14日に出した。文書は中国の病院や企業、その他の国有組織に送付され、315品目について25-100%の現地調達比率を設定している。対象品目には、X線機器や磁気共鳴画像装置(MRI)などの医療機器、地上配備型レーダー装置、光学機器、畜産関連品、海洋・地質学関連機器などが含まれているという。
元当局者によると、中国はWTO(世界貿易機関)に加盟した際にこうした内部文書を出さない事に同意している。又、2020年1月に米中が結んだ第1段階の通商合意の趣旨にも反しているという。