8月積みの調整金は代表油種「アラビアンライト」が1バレル2.70㌦の割り増し。7月積みから0.8㌦上がり、2020年3月以来の高水準に達する。超軽質油の「スーパーライト」は3.85㌦の割り増しで、上げ幅は1.0㌦と1年ぶりの大きさ。中東産原油を巡っては、イラン核合意の再建交渉が頓挫、同国産原油の禁輸解除の観測が後退している。OPECプラスも直近の会合で8月以降の減産規模について合意できなかった。
一方で新型コロナワクチンの接種拡大を背景に、需要回復期待は世界的に強まっている。