東証取:東証の上場企業の内、2020年度に1部又は2部に「昇格」した企業数が36社
2021-04-05
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東証の上場企業の内、2020年度に1部又は2部に「昇格」した企業数が36社となり前年度から2割増、2年ぶりの増加となる。新型コロナウイルス下での世界的な金融緩和などで株価が急回復し、市場環境が改善した事が後押しした。成長企業の受け皿の性格が強いマザーズからの昇格が全体に占める比率は9割まで高まった。
20年度の昇格企業数は19年度の29社から7社(24%)増えて、緩やかな景気拡大と市場環境の安定が両立して昇格の動きが目立っていた18年度(52社)以来、2年ぶりの高水準となった。
昇格企業の内マザーズからの昇格が全体に占める割合は89%、半分を割っていた18年度(46%)から年を追うごとに高まってきた。老舗の中堅企業が多いジャスダックに対して、成長性のある中小企業に資金調達手段などを提供して上位市場に送り出すマザーズの存在感が高まっている。