東商取:日本が中東から輸入する原油と液化石油ガス(LPG)の月決め価格が大幅に上昇
2021-03-29
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サウジアラビアの減産で需給が引締まり、原油は1年1カ月ぶり、LPGは2年5カ月ぶりの高値となった。米国の大寒波を受けた国際相場高も影響した。家庭や飲食店の燃料費の上昇は必至で、景気の下押し要因に働く可能性がある。1日までに確定したサウジ産原油の2月積み価格は代表油種「アラビアンライト」が1バレル61.85㌦と1月積みに対して6.77㌦(12.3%)上昇した。
値上がりは4カ月連続。日本で新型コロナウイルス禍が深刻化する前の2020年1月積み以来の高値を付けた。サウジの減産で原油の副産物であるLPGも供給が減り、値上がりが続く。国営石油会社サウジアラムコは家庭・業務用のプロパンの3月積み対日輸出価格を前月比3%引上げると通知、1トン625㌦とした。上昇は6カ月連続で、2年5カ月ぶりの高値となった。