ゲオルギエワIMF専務理事、貧困国に新型コロナウイルスワクチンを届けるために一段と広範な国際協力が必要との考えを示し、G20に対し、発展途上国の大半に長年に渡る傷跡を残す恐れのある「危険な分断化」の反転に向け力強い政策措置を取るよう呼び掛けた。26-27日にビデオ会議形式で開かれるG20財務相・中銀総裁会議向けの文書で、貧困国に対するワクチン供給を加速させる為に、追加的な資金の提供のほか、必要以上の量のワクチンを確保した国による再配分などの取組みが必要と指摘した。IMFは世界経済の成長率について、2021年は5.5％、22年は4.2％と予想。ゲオルギエワ氏は、新型コロナ変異株の出現のほか、世界的にワクチン接種が遅延している事を踏まえると、この見通しの不確実性は高いと指摘した。