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JPモルガンが好例、同社のダイモンCEO、2020年決算で収入と利益が過去最高を更新し、トレーディング収入は前年比34%増えたと説明した(15日)
2021-02-01
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顧客による2兆㌦余りの資金調達も支援した。資金もうなるほどある。
JPモルガンの個人預金は3分の1ほど膨らんで約1兆㌦に達し自己資本は規制当局の最低基準を大きく上回っている。ダイモン氏はよく「要塞のようなバランスシート」に言及するが、この言葉が今ほどぴったり当てはまる状態はない。
それでもJPモルガンの融資総額は、9,850億㌦から増えなかった。消費者と中小企業に対する貸出しは差し引きで192億㌦増えたが、これはすべて、中小企業向け支援策「給与保護プログラム(PPP)」を通じた融資で占められている。
JPモルガンはこれまでに直近の四半期決算を発表した中で最大手行だが、企業向けの貸出しを控えているのは同行だけではない。
シティグループの中小企業と消費者向けの融資はほとんど増えていない。
ウェルス・ファーゴは昨年、中小企業向け融資を約80億㌦増やしたが、同行もPPP融資制度によって約105億㌦を調達した事を明らかにしている。