日銀が保有するETF(上場投資信託)は株高を背景に9月末の含み益が５兆8,469億円と過去2番目の規模となった。
3月末には新型コロナウイルスの感染拡大による株価急落で昨年9月末の約4兆円から3,081億円に減少したが、その後の株価の大幅上昇を受け急回復した。
18年9月末の7兆2,045億円がこれまでの最大。20年度上期の損益状況は、ETFの運用益の増加などを背景に経常利益が前年同期比516億円増の1兆826億円。
最終利益に当たる当期剰余金は9,288億円の黒字と前年同期から73億円増え、上期では過去最高。総資産は新型コロナに対応した貸出金の増加や積極的な資産買入れにより690兆269億円と過去最高を更新した。