大阪堂島取:農水省は2019年から備蓄米の買入れ上限を前年より5%多い年間20万9140トンとした
2019-02-25
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TPP11では日本が豪州産米の輸入枠を設定。豪州産米が増える分、国産米を政府が買えば需給が締まり、民間取引を高値で維持できるとの算段。4年連続の米価上昇を映し、代表銘柄の新潟産一般コシヒカリ(魚沼産など除く)の全国平均の店頭価格は上昇前の14年産より2割以上高い水準が続く。
19年秋にとれる新米を対象に、農水省はこれまでに2回の買い入れ入札を実施。買入れ額は1俵(60kg)1万3800円前後と前年より6%高かった。安い価格帯のコメを作る生産者には卸などに売るのと同水準。「こんなに高くなるとは想定外」(大手コメ卸)と驚きが広がった。現時点での落札量は9.7万トン。上限までの残り約11万トンが今後の焦点となる。