中国共産党機関紙・人民日報、「出産は家族の問題であると同時に国家の問題でもある」との論説を掲載し、「出生率の低さが経済や社会に及ぼす影響が表れ始めている」と警告
2018-08-13
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人民日報の論説では、「特に都市部では、子供を持つ事のコストは上昇の一途にある。出産から学校に至るまで、経済的コストや時間的コストが増大している」「都市に住む若者の多くは子どもを持ちたがらない」と指摘。子供を増やすためには政府が教育や医療を提供するなどの奨励策を打ち出す必要があると訴えた。一人っ子政策がもたらした人口構造問題は鮮明化し始めている。労働人口は縮小し、高齢者向けの支援制度が整わない中で、若い世代の多くが夫婦それぞれの両親と祖父母を支えている。1人の女性が生涯に産む子供の数を示す出生率は2017年の統計で1.6人と、人口を維持するために必要と推定される2.1人を大きく下回った。