養殖魚の餌に使う魚粉が値上がり
2018-02-26
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主産地のペルーで原料のカタクチイワシが不漁で、現地価格は1トン2200㌦超と前年比5割高。過去最高値だった2015年(2400㌦)に迫っている。原料高を受け。4月にも魚の餌代が値上がりする可能性が高い。世界で養殖魚の生産が増え魚粉の需要が増えているが、供給は不安定だ。ペルー政府は、カタクチイワシの漁獲枠を設定し春と秋の2回漁が行われる。春はほぼ予定していた量がとれたものの、17年秋-18年1月末の漁獲量は66万トンと枠の半分に満たなかった。最大輸入国の中国は春節(旧正月)明けに買い付けを本格化する見通しで、相場高に拍車がかかる可能性もある。国内の1-3月のペルー産魚粉価格(商社の需要家渡し価格)は1トン26万円と、17年10-12月と比べ53%高い。大手飼料メーカーも4月にも値上げを検討している。