トランプ米政権、総額およそ44兆㌦(約480兆円)に上る2019会計年度の予算教書を発表12日
2018-02-19
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この中で、10年後に実現するとしてきた財政収支の黒字化を断念した。今回の予算教書では1.5兆㌦規模の官民によるインフラ投資の実現に向けて、今後10年間で2,000億㌦の財政支出を議会に求めた。またメキシコとの国境沿いに壁を建設する費用を含む不法移民対策の経費として230億㌦、核戦力の維持などの国防費用として7,160億㌦を要求した。歳出を増やす一方で、去年決定した大型減税によって歳入が減少するとして、トランプ政権は2027会計年度に達成するとしていた財政収支の黒字化を断念した。今回の予算教書では財政赤字について今後10年間で少なくとも7.1兆㌦拡大すると試算している。赤字を穴埋めするため国債の大幅な増発が避けられない見通しで、長期金利の上昇につながる恐れもある。