ASEAN首脳会議の議長声明が、13日の閉幕から3日が過ぎた16日に発表
2017-11-20
0
中国が実効支配を進める南シナ海の問題では、中国を念頭に2014年から続いてきた「懸念」という表現がなくなった。中国への融和姿勢が強まった形だ。
声明は、一部加盟国と中国が領有権を争う南シナ海問題を巡って「中国とASEANの関係が改善状況にある」と指摘。その上で、南シナ海での紛争解消に向けた中国とASEANの「行動規範(COC)」の枠組みが合意された事を踏まえ、中国との今後の交渉開始に期待を示した。これまで懸念を示していた部分については「平和、安定、安全の維持と航行・上空飛行の自由を確保する重要性を再確認する」とするに留め、「非軍事拠点化と相互信頼の強化、状況を複雑化させる行為を抑制する事の重要性を再確認した」と記した。