Gサックスの7-9月期決算は、株式投資部門などが好調で、増収増益。純利益は１年前に比べ2％の増加、一株利益は予想を上回った。ただ債券などのトレーディング部門の収入は26％減少した。モルガン・スタンレーも増収増益だった。純利益は12％増加、一株利益は予想を上回った。債券トレーディング収入不振を、富裕層向けマネジメントと投資銀行業務が補ったかたち。前週決算発表を終えているJPモルガン・チェース、バンカメ、シティグループを併せ計5社の業績が予想を上回る結果となったが、業界全体が直面する債券トレーディング収入の低迷も浮き彫りとなった。債券トレーディング収入は、JPモルガンが27％減、バンカメが22％減、シティが16％減と、総じて低調な結果となっている。